アトリエ、開きます
〜6月27、28日と7月4日、5日に百景社アトリエを開いて、
百景社含め4つの団体が小さな作品を上演することにしました〜

ご挨拶


2020年は充電期間を設けようと、本来百景社はアトリエでの上演をする予定ではなかったのですが、新型コロナウイルスの影響で日本全国の社会活動が停止するといった事態に直面したこともあり、今このタイミングで一度アトリエを開きたいなと思います。
演劇を含む舞台芸術は、人と人が対面するということを当たり前の前提として成り立ってきたものですが、今回のことを受け、その当たり前の前提が問い直されている状態です。
改めて、人が集まるということの意味や人と人との(物理的、精神的)距離を考える機会になればいいなと思い、百景社含め4つの団体の上演を行います。

今、劇場をどのように再開し、お客さんと時間を共にするか、全国であるいは世界で、様々な工夫がなされています。オンライン配信も多く行われています。そのことは必要なことですし、その取り組みによって、新たな表現が生まれることもあるでしょう。しかし、私たちはひとまずはオンラインでの配信はしません。ひとつはやはり人と人が対面し、時間を共有することに舞台芸術の意義があると思うからです。もうひとつは、今こそ「対面すること」とは 人間にとって、どういうことなのか、その必要性を考える時間にしたいからです。また、この時期にわざわざ4つの団体の上演という形にしたのも、様々な距離と対面の仕方を体感してもらいたいと考えたからです。
なので、ひとまず集まってくれた人たちと場所と時間を共有することから始めたいと思います。

もちろん、まだコロナウイルスの脅威が完全に去ったわけではありませんので、いつも通りの形式での上演とはいきません。一度に見てもらうお客さんの数をいつもよりかなり少なくして、会場は換気を十分に行います。おそらくアトリエの窓を開けたまま上演すると思います。消毒なども行います。出演者の体調管理もあるでしょう。今までとちょっと違った形式で観劇してもらう演目もあります。
その辺の配慮をしながらの上演ですので、ちょっとした実験です。逆にプレミアムな部分もあると思います。今しか観られないかもしれません。

この実験につきあってもらえる方、参加したいという方、百景社アトリエにいらしてください。ひさしぶりに劇場空間で対面しましょう。もちろんお互いマスクはして。
今は来場する気になれないという方もいらっしゃると思います。まったく気になさらないでください。その距離が問い直されている時期です。適切と思われる距離を保って、なんかやっているなあ、とその場所から思っていただける だけでも嬉しいですし、もしかしたら、その行為は「観劇」ということにすでにつながっているのかもしれません。そしていずれ時期が来たら、近づいて来てくれると大変嬉しいです。

そんなわけで、アトリエで上演してみます。「ご来場」をお待ちしています。

百景社主宰 志賀亮史


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